AFT2020

残響

昔から声が響くお風呂やトンネル、洞窟が好きだった
単に響きがいいからという理由だが、これはよくよく考えてみると残響音が好
きなのだ。残響音にある種、特別感を感じるからなのか。
日常生活では聞きえない音の残り香を。
聖歌隊の歌声が荘厳に響くのは、教会の残響があるから。オーケストラの演奏が
重厚に響くのは、コンサートホールの残響があるから。残響はいつも音楽と共に
あり、音楽の一部。
また残響は、空間の大きさを知覚するときの重要な情報となる。たとえ目を閉じ
ていても、そこが大きな空間なのか小さな空間なのか、音だけで知ることができ
る。
残響について調べていると、数年前にこんなアプリが開発されていた。
“HIBIKU” – REDISCOVERY OF REVERB

上記の聖歌隊うんぬんの文章はここのコンセプト文だ。
電子音楽家が開発した、残響エンジンでIPHONEのマイクで拾った音を美しく響
かせてくれる。これをして生活してみると自分だけ異世界にいるようで不思議
な感覚。家がコンサートホールになり、街の雑音が音楽に変わる。
音の違いでこんなにも日常に新鮮さを感じられるのには驚いた。
このシステムを利用して、耳栓ならぬ音栓がつくれたらいいのに…
つくれないかなー…