AFT2020

かぶきもの



腰パン、派手な髪色、長い襟足、薄い眉。
自転車を俗に言うカマキリハンドルにし、常に二人乗り。
夜一人で出掛けようものなら絡まれカツアゲをされる。
僕の中学生時代住んでいた町ではそんな中高生がはびこっていた。
人と違う格好や行動、言動で自分の存在を表現するためなのか
きっかけや動機はひとそれぞれだが、思春期特有の多感な時期の家庭環境や交友関係でスタイル
が変動していく。
いま思えばきっとあのスタイルが当時の流行であり彼らのマイブームであったのだろう。


時代を遡ると、戦国時代末期から江戸時代初期において、異風を好み、派手な身なりをして、色
鮮やかな女性者の着物をマントのように使ったり、袴に動物の皮をもちいてみたり、派手な扮装
を好み常識を逸脱した行動に走る者たちのことを傾奇者と呼んでいた。
このスタイルも当時の彼らのマイブームであり表現手段であったのであろう。
どの時代にも、奇をてらい人と違う事にアイデンティティを感じる人がいたであろう。
俗にいうヤンキーとは一つのスタイルであり、個性を表現するための手段なのではないのだろう
か。


この先のヤンキーとどんなスタイルやブームで自分を主張してくるのか興味を持つ反面、
他人の過去の不良自慢ほど退屈なものはないので、そこに興味がわかないという矛盾を感じるの
であった。