AFT2020

荒野を歩け

 

 

再開発にあたり、あちらこちらで大掛かりな工事をする渋谷。
大規模商業施設や交通機関の導線の改善、道路や歩道の修繕。
利便性と安全性を考え、「誰でも」渋谷という街を利用しやすくするなるだろう。
その結果、観光スポットとして盛り上がり、観光客や、老若男女問わず人々が集まりやすくなっていくのであろう。
いまの若者の街という偏ったイメージは薄まり、これまでの渋谷と人々の認識は変わってくるのではないか。
私は割と今の渋谷が気に入っていて、
駅前は人がいつでも若い人が多いが、少し駅を離れると人も一気に人も雰囲気も変わり、離れる方向でまったく違った世界になる。
一見ごちゃごちゃしたストリートの、一本入った路地の静けさやのギャップなど、常に多面性を感じさせてくれる。
渋谷川の朽ち果てたどうしようもない感じもかなりツボで見るのが好きなのだが、おそらくあと数年で綺麗な小川に変わり川沿いに小洒落たカフェが並ぶであろう。
そういった開発をすることにより、新たな渋谷が誕生するのは、賛成する人が大半なのであろうが、誰でも来れて、誰でも歩きやすい道、街は皆が歩きたがるのであろうか?
ごちゃごちゃの不完全な街並みだからこそ、皆違う道を歩き、楽しむのではないだろうか。
未来の渋谷を想像すると、普段ぶつぶつ文句を言いながらも歩く現在の渋谷の街並みが少し恋しくなるのであった。